2024年8月3〜4日、京都聖護院御殿荘、1泊2日の日程で「第67回 社会科の初志をつらぬく会 全国集会」が開催されました。参加者は約100名。2つの分科会が開かれました。
小3総合的な学習の時間「おうちの人のお仕事調べ」では、抽出児の解釈をめぐり熱い議論が 交わされました。先生は、本当に抽出児に寄りそうことができていたのか。抽出児は本当に問いを持つことができていたのか。観葉植物の葉に見られた白い斑点の謎を追っていく子どもたちの姿を手がかりに、個を肯定的に見取りつつ、教師の出、授業づくりの可能性をさぐりました。「子どもの切実な問題解決とは、いったいどのような子どもの姿を指すのか」、さらに考えたくなる分科会でした。
小3国語「おにたのぼうし」では、抽出児をめぐる話し合いの中で、子どもの見取りが変わって いく参加者の様子が多くありました。「子どもたちは、実は、様々な面からおにたのことを考え ているのではないか」という参加者の気づきを皮切りに、自分の豆まきの経験から、女の子の 視点から、自分たちの鬼というもののとらえかたから深く考えている子どもの姿が浮かびあがっ てきました。3年生という学年の子達が織りなす学びの深さと、深いからこそどのように子ども の出を待ったらよいのか。 「自己の経験をもとに読みを深めていく子ども、その姿を教師はどのように受け止めたらいいの だろうか」、そのようなことを考えたくなる分科会でした。
2日目の午後、課題別分科会では、それぞれのテーマをめぐり熱い議論が交わされました!
本会のように、授業記録に基づいてその解釈をめぐる議論を中核としている民間教育団体の 学習会はそうはありません。次回は分科会の1つをオンライン参加可能として検討中です。 「京都まではちょっと遠いな・・・」 「初めての参加でちょっと心細いな・・・」 「初志の会って仕切りが高いかも・・・」 という方は、まずはオンラインでの参加してみませんか? 授業記録をもとにした授業分析が、新たな授業づくりや子ども理解を開くかもしれません。 ぜひ、次回も一緒に学び、語り合いましょう。
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